ヘルペスとは?うつる病気なの?
口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルスによって引き起こされる感染症です。
症状が出ている時のキスや、食器、タオルの使い回しにより他の部位にうつり、他人にも感染しやすくなります。
予防対策としては食器、タオルの共用をやめること・こまめに手洗いすることでウイルスを洗い流すこと・ヘルペスを過度にいじらないことが大事です。
特に症状が現れているときは大量のウイルスを排出するため、キスや性行為は避けた方が良いです。
ヘルペスはストレスや疲れによって体の免疫力が下がっている時に感染、発症しやすい特徴がありますので、日頃の体調管理もとても重要です。
「なかなかヘルペスが良くならない」とお困りでしたら、埼玉県川越市のやなぎさわ皮フ科内科へご相談ください。
症状
- ポツッとした水ぶくれ
- ピリピリ、チクチクした痛み
- むずむず感
- かゆみ、火照り など
ヘルペスウイルスは体のどこにでも感染する性質があり、口唇、顔面、角膜、臀部、手指などでこれらの症状を呈することがあります。
さらに初感染時には、リンパ節の腫れが生じることもあります。
こうした症状がありましたら、そのままにせずにお早めに当院皮膚科へご連絡ください。
ヘルペスは大きくわけて2種類
ヘルペスウイルス感染症では、大きく分けて2種類の症状が現れます。口唇ヘルペスのようなポツッとした症状が出る単純ヘルペスウイルス(HSV)と、帯状疱疹や水ぼうそうのような広い範囲に症状が出る水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)に分類されます。
一般的にはこれらをまとめて「ヘルペス」と呼んでいますが、HSVとVZVは別のウイルスであり、治療法も異なるので注意が必要です。
単純ヘルペスウイルス(HSV-1/2)
- ヘルペス性歯肉口内炎【初感染】
- 口唇ヘルペス【再発】
- 性器ヘルペス【初感染/再発】
- カポジ水痘様発疹症【初感染/再発】
など
ヘルペスの原因
ヘルペスウイルスが接触を介して、唇や周りの皮膚粘膜に感染することが原因です。ヘルペスウイルスはエンベロープと呼ばれる油の膜に覆われているため、直接の接触以外にも、食器やタオルなどを介して間接的に感染することもあります。そのため、家族間での感染が多いことが問題となっています。
また、ヘルペスは根治せず、いったん症状がなくなっても免疫力の低下とともに再発を繰り返すことも特徴の1つです。
ヘルペスの治し方
治療薬には塗り薬と飲み薬の両方があります。通常は抗ウイルス作用(ウイルスの増殖を抑える作用)を持つ飲み薬が使用されます。
ウイルスが増えすぎてしまってからの服用では発症を抑えることが難しくなるため、できるだけ早期にお薬を飲み始めることが望ましいとされています。
抗ウイルス薬(飲み薬)
- アシクロビル
- バラシクロビル
- ファムシクロビル
抗ウイルス薬(塗り薬)
- ビダラビン
- アシクロビル
ファムシクロビルでは、再発の際に症状が出る前のむずむず・ヒリヒリといった前兆時に服用することができる場合もあります。
再発するかもしれないと感じた際はできるだけ早めに当院へご相談ください。
※飲み薬と塗り薬を同時に処方することは、通常ありません。