皮膚がん診療

皮膚がん診療について

皮膚がん診療当院では皮膚がんの診療を行っております。
下記のような症状がある場合は、皮膚がんである疑いがありますので、早めにご受診ください。

皮膚がんとは?

皮膚がん診療について皮膚がんとは皮膚で発生する悪性腫瘍で、肺や大腸、肝臓などの臓器にできるがんと違い、異常・病変が目で見えるので比較的早期発見されやすいという特徴があります。
しかし、皮膚のできものだからと軽く考えられがちで実際は進行するまで皮膚科を受診せず、がんの進行を許してしまうケースや、ご自身でいじくって悪化させてしまうケースが多いです。

皮膚がんは、早期発見・早期治療すれば、手術などの治療で治すことが可能です。
皮膚がんの早期発見のために、皮膚に異常がある場合にはご自身で判断せずにすぐに皮膚科を受診するようにしましょう。

皮膚がんの初期症状

初期の皮膚がんでは、皮膚が赤くなるなど症状が現れることがあります。
ただの皮膚の赤みと思っていたものが、詳しく検査してみると皮膚がんだったということがありますので、治療を続けても治らない皮膚の症状があったり、皮膚の赤みが少しずつ大きくなっていたりするような場合には、皮膚がんを疑って皮膚科を受診するようにしましょう。
ご自身で判断せずに皮膚科を受診することが大切です。デリケートゾーンに出現してなかなか受診せずに悪化することもあるため恥ずかしがらずに受診していただくことが重要です。

皮膚がんの種類と見分け方

皮膚がんにはいくつかの種類があり、代表的なものとして「メラノーマ(悪性黒色腫)」「有棘細胞がん」「基底細胞がん」「乳房外パジェット病」などがあります。

メラノーマ(悪性黒色腫)

手の平や足の裏、爪のまわりなどによくできる悪性腫瘍で、ほくろと思って放置してしまう場合があります。
それがほくろなのか、メラノーマ(悪性黒色腫)なのかは、ほとんどの場合、ダーモスコピー検査で診断可能です。

有棘細胞がん

皮膚を構成する角化細胞ががん化したものです。主な原因は長年の紫外線によるダメージや長年の傷跡、慢性的に起こる皮膚の炎症により起こります。
顔、手、背中など紫外線を浴びやすい部位によくできます。

基底細胞がん

皮膚がんのうち最も多くみられるもので、鼻のまわりや瞼など、顔によくできます。
内臓などに転移するケースはほとんどなく、切除することで完治が可能です。
小さいうちには日帰りの手術ができることが多く傷跡も目立たないことが多いです。しかし、大きくなると手術痕が目立ったり、入院治療が必要な場合がありますので早めに受診していただくことが大事です。

乳房外パジェット病

肛門のまわり、外陰部、脇の下などにできる皮膚がんで、これらの部位にあるアポクリン汗腺から発生すると言われています。
接触皮膚炎(かぶれ)や白癬(はくせん)と症状が似ているため、簡単な病気と誤解され、皮膚科以外を受診して誤った診断がなされるケースもあります。
また、デリケートゾーンに好発するため診断が遅れることも多いです。
早めに当院皮膚科を受診するようにしましょう。

その他の皮膚がん

その他の皮膚がんとして、皮膚付属器がん、軟部肉腫、血管肉腫などがあります。

皮膚がんで死ぬことはある?

皮膚がんで死ぬことはある?がんの悪いところは、『拡大』『再発(同じところに同じものができる)』『転移(血管やリンパ管を通じて他のところに飛んでいく)』の3つです。皮膚がんにも、種類によっては内臓やリンパ節に転移することがあり、命に関わる恐れがあります。
初期の皮膚がんの診断は皮膚科医でないと難しいと言えますので、皮膚に気になるできものができた時は、そのまま放っておかずにやなぎさわ皮フ科内科へお越しいただき、適切な診察・診断を受けるようにしてください。
また、手術で取り切ったとしても『再発』『転移』のリスクは残りますので、通院を継続していただくことも重要となります。
『再発』や『転移』だけでなく、『拡大』して大きくなるとがんの表面が崩れて悪臭が生じたり、痛みを伴うことがあります。そうした症状で悩まされないためにも、早期の受診・治療が重要となります。

検査と治療の方法

検査

ダーモスコピー検査

ダーモスコピー検査ダーモスコープという拡大鏡で、病変部の状態や性状を確認します。拡大鏡で病変を観察するだけの簡単な検査で、痛みはありません。

病理検査

病理検査皮膚がんが疑われる病変の組織の一部または全部を切除して、顕微鏡で観察してがんかどうか診断する検査です。

センチネルリンパ節生検

メラノーマ(悪性黒色腫)のステージを診断するために行われる検査で、センチネル(門番)リンパ節への移転の有無を確認します。悪性黒色腫が疑われた場合には、専門機関をご紹介させていただき検査をおこなっていきます。

CT/MRI検査

CT検査ではX線を、MRI検査では磁気を使用して、皮膚がんの転移や周囲への広がりを確認します。
大きい腫瘍や転移が疑われた場合には、専門機関をご紹介させていただき検査をおこなっていきます。

PET検査

放射性ブドウ糖液を投与し、取り込まれる分布を観察することで、がん細胞を検出します。転移が疑われた場合には、専門機関をご紹介させていただき検査をおこないます。

腫瘍マーカー検査

採血して腫瘍マーカーの値を調べて、皮膚がんの診断の参考にする場合があります。

治療

外科療法

外科治療皮膚がんやそのまわりの組織も含めて、外科的処置によって切除して治療する方法です。皮膚がんだけを切除しても再発・転移のリスクがあるため、切除する際にはある程度の幅・深さが必要になります。

凍結療法

液体窒素によりがん細胞を凍結させて除去する治療です。
お体への負担が少ない方法なので、ご高齢の方や基礎疾患がある方、緩和医療にも行うことが可能です。

放射線療法

皮膚がんのうち、有棘細胞がん・血管肉腫に対しては特に放射線療法が有効とされています。
一方で、放射線療法では効果が得られにくい皮膚がんもあるため、皮膚がんの種類に応じて適切な治療方法が選択されます。放射線療法が必要な場合には、専門機関をご紹介させていただき治療をおこなっていきます。

化学療法・免疫チェックポイント阻害薬

皮膚がんが進行している場合、化学療法・免疫チェックポイント阻害薬が治療の中心となります。
また顔など目に付きやすい部位に皮膚がんがある場合、切除する範囲をできるだけ少なくするために、術前に抗がん剤で皮膚がんをできる限り小さくすることもあります。必要に応じて、専門機関をご紹介させていただき治療をおこなっていきます。

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